「水質浄化」どころか“ツケ” 茨城・自民県議の推進事業

◯・・・12月7日の茨城県議会一般質問で、自民党の横山忠市議員は霞ケ浦導水事業の推進を迫りました。同事業は那珂川~霞ケ浦~利根川の間を地下トンネルで結び、▽霞ケ浦の水質浄化▽新規都市用水の確保ーなどをはかるというもの。総事業費は、1900億円。その8割はすでに費やされましたが、トンネル工事の進ちょく率は3割程度。このまま推移すれば事業費の大幅増は必至です。
◯・・・広範な県民や関係漁協は、▽異なる水系の水を往来させることで、生態系の破壊を招き、アユなどの漁業資源に重大な影響を与える▽水質浄化どころか、霞ケ浦の富栄養化を促進する▽不要な水を開発し、住民に負担増を強いるものーと指摘し、事業継続のストップを求めています。
◯・・・横山議員は「事業は水質浄化に有効。美しい霞ケ浦を取り戻し、将来を担う若い世代に受け継いでもらうことが、われわれの使命」と声高に叫び、事業推進を求めました。霞ケ浦の富栄養化や生態系の破壊、高い水道料金などの“ツケ”を若い世代に回してはなりません。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2017年12月13日付より転載)

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