農家増やす具体策を 紙智子議員が農業者と懇談 茨城・笠間

日本共産党の紙智子参院議員は2月26日、茨城県笠間市で、有機農業の研究・普及に努める笠間・城里地域有機農業推進協議会の涌井義郎氏を訪ねて懇談しました。「農家が減ることが前提の農政ではなく、農家を増やす具体的な施策こそが必要だ」と話し合いました。

農業専門学校やNPO(非営利団体)で新規就農者を育成してきた涌井氏は、現状の農業を維持するためには、茨城県内でも年間2,000人の就農者が必要だが、国も地方も農家数の減少を成り行きに任せており、実際は200人程度だと強調。

「農家は本来、人を育てる力を持っている。それを支える行政や指導者などの体制を整えることが必要だ」と話し、受け入れ農家にも補助金を出す長野の事例などを紹介しました。

地元にオーガニック専門の直売所をつくったところ、県境を越えた地域からも顧客が絶えないと述べ、安全性や環境負荷低減を重視する有機農産物への関心は高いと指摘。「企業が押しつける工業型農業ではなく、堆肥づくりなど、伝統的な農法の継承こそ必要だ」と語りました。

紙氏は、担い手を増やすことを国家プロジェクトに位置づける対策が必要だと応じました。

(「しんぶん赤旗」2025年2月27日付より転載)

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