「対話によって守る」 茨城大サークル ガザ問題で講演会

茨城大学公認サークル「世界の話」運営委員会は2月28日、水戸市内の大学講堂で、元イスラエル兵で木製家具作家のダニー・ネフセタイ氏(68)を招き、講演「ダニーさんと考えるイスラエル・パレスチナの話」を開きました。休憩を挟んでディスカッションや、うたごえ散歩(平和デモ行進)を行いました。

ダニー氏は、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区攻撃など今起きていることや過去の戦争、歴史を振り返り、「今日からどうするかが大事だ」と述べ、「武力に頼ってはいけない」、「相手が悪いと決めつけない」ということが重要であり、「対話によって自分の国を守るしかない」と強調しました。

「日本には素晴らしい憲法がある。一番に守る人は日本の首相ですよね」と語り、広島と長崎の教訓は人権より大切なものはないということだとして、「人権とは幸せに生きる権利。人権を守れば戦争にならない」と力説しました。

会場からは感想や意見などが相次ぎ、参加者からは、「ダニーさんの話は、自分たちの国のありようの話。戦争の危機感を強く受け止めた」と話し、主催者の青年は、「戦争は始まったら止まらない。だからこそ、始まる前に『絶対に戦争をしない』という声を上げ、行動することが大事」などと語りました。

(「しんぶん赤旗」2025年3月3日付より転載)

おすすめ