茨城県産廃最終処分場 建設撤回求め署名提出 連絡会が県に
茨城県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会(数藤まち子共同代表)は2月12日、茨城県庁で大井川和彦知事宛ての処分場建設撤回の要望署名1,138筆(累計7,213筆)を提出しました。

資源循環推進課長に要望する参加者ら=2月12日、茨城県庁
県は、2027年3月稼働をめざし、日立市諏訪町の鮎川上流の唐津沢(日立セメント太平田[たいへいだ]鉱山跡地で、石灰岩を掘った後のくぼ地に水がたまり湖になった場所)への産廃最終処分場の建設計画を進め、24年春からは新搬入道路建設工事に着手しています。
この日、連絡会から7人が参加し、県民生活環境部の廣瀬史明資源循環推進課長に要望署名を渡し、建設の撤回を求めて意見を述べました。
参加者は、「地下水の汚染が心配。大平田(だいへいだ)が汚染されたら日立の地下水は全滅だ」、「唐津沢は洪水を防ぐための調整池の役割を果たしている。天然のダムを埋め立てるという県のしていることは犯罪的な行為だ」、「子どもたちが遊ぶ大切な川や自然が失われるのは嫌だ」などと訴えました。
県は意見を聞くだけで回答しませんでした。共同代表の数藤氏は、「意見を聞くだけでも大事なこと。引き続き署名を集めて運動を広げたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2025年2月13日付より転載)