不当解雇 疑い増す 大津漁協訴訟 被告側の証言 水戸地裁

大津漁業協同組合(茨城県北茨城市)から解雇された男性2人が不当解雇の撤回を求める裁判の被告側の証人尋問が9月29日、水戸地裁(三上乃理子裁判長)で行われました。

原告男性2人は、シラスの放射性物質の測定結果の改ざんを報道機関にリークしたことなどを理由に解雇されたことを不服として、2022年2月に提訴したもの。

今回は被告である当時の専務理事と参事が証言。原告の男性が報道機関にリークしたことなどに十分な理由があったことや、被告におけるパワハラの実態も明らかになりました。

元専務理事の石川秀夫被告は、原告の1人を休職処分にした理由と解雇の理由を何度も取り違えるなどして、解雇理由の正当性を疑わせました。

元参事の坂本善則被告は、放射能の検査結果を書き換えたことについて、「県の指示で訂正しただけ。自分が判断できるものでない」と責任逃れの証言。

その一方で、「消費者に対する誠実な説明がない」という弁護士の質問には答弁できませんでした。
次回は10月6日に原告2人の本人尋問予定。

(「しんぶん赤旗」2023年10月4日付より転載)

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