◆東海第2原発 東海村商工会が再稼働主張
茨城県東海村議会でこのほど、原子力問題調査特別委員会が開かれ、日本原子力発電東海第2原発(東海村)をめぐり、再稼働に向けた意見書の提出を求める請願2本の趣旨説明が行われました。
請願は東海村商工会が6月議会に提出したもので、「東海第2発電所の再稼働について意見書提出を求める請願」と「『速やかな広域避難計画策定を求める』意見書提出を求める請願」の2本。
審議で委員からは、「商工会の中の反対意見もくみ取るべき」、「東日本大震災で受けた被害をどう考えているか」などの意見が出ました。
村商工会の説明者は、「(賛成反対など)いろいろな考え方があると認識している」としながらも、早期再稼働の必要性を強弁。
日本共産党の大名美恵子村議は、「今回の請願は、“商工業者の経営安定”を理由にして、再稼働に向けた議論の入り口を強引につくり出そうとするもので、住民の安全安心確保への挑戦だ」と批判しています。
(「しんぶん赤旗」2021年7月9日付より転載)