東海第2原発再稼働断念を 山中県議が質問 茨城県議会
3月7日の茨城県議会で日本共産党の山中たい子議員が一般質問に立ち、大井川和彦知事の政治姿勢をただしました。
山中議員は東海第2原発(東海村)をめぐり、いまだに「県民の意見を聞いて判断する」として再稼働の是非について態度表明をしない知事の姿勢を批判。日本原電が、同原発再稼働に向けて進めている工事の中止と、再稼働の断念を日本原電に求めるよう迫りました。
大井川知事は、「工事の進ちょくが直ちに再稼働につながるものではない」と工事を容認。県民の意見を聞く方法について、「安全性の検証と実効性のある原子力防災体制の構築を行った上で打ち出す」とこれまでの主張を繰り返し、方法や時期については明言しませんでした。
また、今年4月から夜間救急の受け入れ中止などが計画されている「土浦協同病院なめがた地域医療センター」(行方市)について、地元市長から存続を求める要望が出され、地域住民などから1万3000人分の署名が寄せられていると紹介。「縮小計画に住民は大きな衝撃を受けている」とし、医療体制の縮小見直しを迫りました。大井川知事は、同センターを運営する茨城県厚生農業協同組合連合会に対し、「関係する市や医療機関などとよく協議するよう要請した」と述べるにとどまりました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2019年3月9日付より転載)