東海原発 放射性廃棄物の埋設計画 茨城の住民ら、撤回へ原電に要請書
日本原子力発電(原電)が、廃炉作業中の東海原発(東海第1原発=茨城県東海村)の解体に伴って発生する放射性廃棄物「L3」の埋設処分を計画している問題で、民主団体や脱原発の住民グループ、日本共産党など21団体は9月28日、原電の村松衛社長あてに「素掘り埋設」計画の撤回を求める要請書を提出しました。
要請書は、「素掘り埋設」計画について、▽放射性物質は生態系を汚し、住民が安全に暮らす権利を脅かすので撤回すること▽目視できる遮蔽型構造の施設で厳重に管理できるよう原子力規制委員会に申請し直すこと─などを求めています。
この要請書提出について、原電側は報道陣の直接取材を一切拒否。
非公開でおこなわれました。
要請団体によると、応対した原電東海事業本部地域共生部の原田智部長代理らは、「上の者の意向を聞いたうえでないと返事はできない。要請書への回答も、回答期日についても一切答えられない」などと述べたといいます。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年9月30日付より転載)