茨城県議会 八ツ場ダム建設から撤退を 江尻加那議員が主張

茨城県議会第3回定例会は9月30日、一般会計補正予算案や八ツ場ダムの事業費増額に同意する議案、条例案など23議案を原案通り可決して閉会しました。
核燃料サイクルの断念を求める意見書案(日本共産党提出)は否決され、「臨時国会でTPP(環太平洋連携)協定を批准しないことを求める請願」(農民運動県連提出)は不採択になりました。
採決に先立つ討論で、日本共産党の江尻加那議員は、八ツ場ダムの事業費について▽当初計画の2.5倍の5,320億円に膨れ上がる▽県負担金も42億円増額され、311億円に達する─などと指摘。
「再度の工期延長や事業費増額も予想されるなか、『コスト縮減』や『工期短縮』の意見を付すことにどれだけの意味があるのか」と批判しました。
そのうえで、江尻議員は利水、治水の両面で必要のない八ツ場ダム建設からの撤退を要求し、議案に反対を表明。
核燃料サイクルの断念を求める意見書の可決とTPP関連の請願の採択を主張して討論をしめくくりました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年10月1日付より転載。討論全文はこちらから

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