鬼怒川水害 現状を視察 塩川鉄也議員、梅村さえこ議員ら 茨城・常総

昨年9月10日の豪雨による鬼怒川の決壊で大水害に見舞われた茨城県常総市で8月29日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員、梅村さえこ衆院議員は、神達岳志常総市長から現状の課題を聞き取りました。
「常総市水害・被害者の会」の染谷修司氏、江尻かな党県議、石川栄子党常総市議、堀越道男党常総市議らが同行しました。

水害では約42平方キロメートル(市全体の3分の1)が浸水、重軽傷44人、死者2人の被害が出ました。
住宅関連では、全壊53件、大規模半壊1,578件などで、水害後、約3,000人が市外に流出しています。
神達市長は、「社会福祉協議会に寄せられた声をもとに、市に戻りたいのに戻れないでいる約80世帯へ、住宅建設などで支援していきたい。自宅建築の計画すらスタートしていない市民もいる」と語りました。
塩川議員は、「声が寄せられるのを待つのではなく、市として全世帯の実態調査が必要ではないか。床上浸水1メートル以上でないと大規模半壊と認められないなど、水害の実態に合わない国の制度を見直す必要がある。私たちも一緒にがんばりたい」と伝えました。
一行は、被災した大規模農家や中小業者を訪問。
常総市三坂町の決壊現場では、完成した堤防を視察し、国交省の担当者から聞き取りました。
国は5年間の緊急プロジェクトを組み、鬼怒川流域の河川整備を計画しています。
梅村議員は、「半年で立派な堤防が造れることが証明されました。堤防決壊の教訓が生かされるよう、河川整備やダムの在り方を全国的にも見直す必要がある」と述べました。
(「しんぶん赤旗」 2016年8月30日付より転載)

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