学校の現状は 民主教育県民会議が講演会 茨城
「民主教育をすすめる茨城県民会議」の定期総会を兼ねた教育講演会が8月28日、水戸市内で開かれ、いわき明星大学の石川景一特任教授が「今、学校現場から見えるもの~子ども、教師の現状」と題して講演しました。
このなかで、石川氏は自民党の改憲案や安倍政権の教育政策、教育基本法の改悪などに言及し、学校間・地域間の格差が拡大していると指摘。
▽教師が、授業のほかに部活動などの指導に追われ、学校が「ブラック企業」化している▽「考えない教師」や心を病む教師が増えていること─などを報告しました。
また、教育格差が社会的な格差と連動していることや大学卒業後の奨学金返済が困難になっている─などの現状を指摘しました。
学力問題について、石川氏は「できる」から「わかる」へ重点を移すことを提起し、書く力を育てることの重要性を強調しました。
講演を受けて、参加者らは部活動のあり方や学力診断テストなどをめぐって活発に意見を交わしました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年8月30日付より転載)