F2戦闘機墜落に抗議 百里連協が緊急申し入れ 茨城
茨城県の百里基地反対連絡協議会(百里連協)は8月8日、航空自衛隊百里基地(小美玉市)に対して、「百里基地所属F2戦闘機の墜落事故(7日)に抗議する」緊急の申し入れをしました。

百里基地の担当者(左)の前で抗議文を読み上げる参加者=8月8日、茨城県小美玉市・百里基地正門入口付近
墜落事故は7日午後0時半ごろ、県沖の太平洋上で訓練中のF2戦闘機が海に墜落。搭乗員1人が緊急脱出して病院に搬送され、生存は確認しています。
百里連協は、原因の徹底解明と全ての情報公表を求めるとともに、▽F2戦闘機の飛行中止▽関係団体や周辺自治体と住民への説明会の開催▽日米合同訓練等の停止─などを求めました。
県平和委員会の篠原睦氏は、「基地から北東150キロメートルというと東海村の方ではないか。原発に落ちれば大惨事となり想像を絶する被害だ」と抗議。百里基地反対同盟の梅沢優氏は、「墜落は大問題。地域住民は不安でいっぱいだ。防災無線を使って情報発信してほしい」と訴えました。
日本共産党の高野衛鉾田市議は、「(訓練時の)爆音は住民にとって耐えがたいこと。事故の原因が分かるまでは絶対に飛行しないことを求める」などと強調しました。雨の中でも、基地正門前入り口付近での対応となりました。
(「しんぶん赤旗」2025年8月9日付より転載)