教諭が語る現場「人手足りない」 教育のつどい 水戸

茨城県内の中高一貫教育や教員の働き方について考える「教育のつどい2020」が2月8日、水戸市で開かれました。
茨城県高等学校教職員組合(蓮田斉執行委員長)の主催。

「教育のつどい2020」で主催者あいさつする蓮田執行委員長

「教育のつどい2020」で主催者あいさつする蓮田執行委員長=2月8日、水戸市


茨城県では今年4月から順次、10校の中高一貫教育校が設置されることになっています。
新たに中高一貫校となる県内の公立高校に勤務する男性教諭(55)は、新中学生の受け入れに向けた準備を急ピッチで進めていると紹介。
入学希望者が受ける「適性検査」について、「採点もしづらく、本当に能力が分かるのか」などと疑問を投げかけました。
県内の公立高校で数学を教える男性教諭(34)は、現場で導入が見込まれる変形労働時間制に対し、「労働時間を変形しても、人間の健康は調整できない」と力説。
自身が月約170時間に迫る時間外労働を強いられていると告発し、「生きてこられたのは、寝る時間をかろうじて取ってきたからだ」と話しました。
つどいでは、昨年から県内各地で導入が進む勤務記録システム「きんむくん」が長時間労働解消の手だてになっていないことや、「仕事が多い割に人手が足りない」など、教育現場の実態が相次いで報告されました。
(「しんぶん赤旗」2020年2月19日付より転載)

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