“NHKは危機的状況” 元女性ディレクターが講演 水戸でつどい
茨城県水戸市で3月14日、「国際女性デー水戸のつどい」が開かれ、NHKの元ディレクター、池田恵理子さんが「NHKの危機~戦後70年『従軍慰安婦』問題の真実は?」と題して講演しました。
このなかで、池田さんは秘密保護法などをめぐる問題で、NHKが政府の言い分ばかりを報道してきた偏向ぶりを批判。
2001年に慰安婦問題を扱った番組「問われる戦時性暴力」が、安倍首相(当時は官房副長官)らの介入で改ざんされたと指摘しました。
そのうえで、NHK当局にとって“好ましくない”職員が地方局や関連企業に配転させられていることも告発。
「『慰安婦はどこの国にもあった』などという籾井(勝人)会長は右翼と同じ。NHKは政府の広報機関なのか」と疑問を呈し、「職員も現状を誰もいいとは思っていないが、内部からは声を上げられない」というNHK全体を覆う体質を危惧。
「問題のある番組には抗議を。いい番組には激励の声を上げていくことも大切」と述べました。
(「しんぶん赤旗」 2015年3月16日付より転載)