生活保護削減 水戸で不服審査請求 90世帯分 知事に陳述の場要望
8月からの生活保護費の切り下げをめぐり、茨城県の「水戸生活と健康を守る会」(中庭緋佐子事務局長)は9月25日、水戸市内で生活保護費を受給している90世帯分の不服審査請求書を橋本昌知事あてに提出し、口頭意見陳述の場を設けるよう要望しました。
受給者らは、応対した県福祉指導課の担当者に「食費を切り詰めている」「冠婚葬祭にも出席できない」「就労活動にも影響している」などと口々に訴えました。
不服審査請求書と要望書提出には、日本共産党の大内久美子県議と中庭次男水戸市議、江尻加那水戸市議が同席しました。
生活保護費切り下げの影響について、水戸生活と健康を守る会には受給世帯から、「食事は1日2回にしている。食料はスーパーの見切り品を買う。電気料金節約のため、夜でも部屋のあかりを消してテレビを見ている」(男性、60歳)、「風呂は週2回にしている。食べ物はとうふや納豆、もやし」(男性、61歳)、「食べ盛りの子どもが2人いて大変だ。中学校の部活動にお金もかかる。電気、ガス、食品類となんでも値上がりしているのに、なぜ保護費が引き下げられるのか」(女性、46歳)などの声が寄せられています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年9月26日付より転載。要望書はこちらから)