原発の歴史 美談ではない 茨城大元教授・乾さんが講演 ひたちなか
茨城県ひたちなか市で6月21日、乾康代・茨城大学元教授が、「原発問題─歴史に学び、住むということを大切に育む」と題して講演しました。主催は「乾先生の講演を聞く会」。

講演する乾氏(右)=6月21日、茨城県ひたちなか市
乾氏は、原発政策の歴史を振り返り、「人間の定住環境に原発を置くことは許されるのか」と提起。東海村の住宅地は、東海第2原発をはじめ11の核施設に囲まれていることを指摘し、「東海村では住民が安全に住む権利や住み続けられる権利が脅かされている」と強調しました。
昨年の村長選挙で、「原子力発祥の地」として国策の原子力と共に歩んできた70年の歴史を誇りにするコメントを出した山田修東海村長に対し、乾氏は、「村の原子力開発の歴史は美しい物語ではない」とのべ、「村の開発は原子力に都合よい計画にすぎなかった。植民地主義開発そのものだ」と批判しました。
乾氏は、住居学を専門とし、「誰もが安全に住み、暮らし続けられることを大事にしてきた」と強調。「これから原発を再稼働するのか、廃炉にするのかを住民が大いに議論をしていくことが重要だ」と力を込めました。
日立市の参加者(81)は、「命や暮らしにかかわること。住民の民主主義をつくっていくことが大事と実感した」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2026年6月22日付より転載)
