江尻加那県議、障害者施設の拡充求める 茨城県議会予算特別委員会
日本共産党の江尻加那県議は、3月22日の茨城県議会予算特別委員会で、県立の障害者支援施設「あすなろの郷」(水戸市)の建て替え(定員約200人)をめぐり、定員の拡充と施設の増設を求めました。
江尻氏は、今回の建て替えで現在入所する394人のうち206人が入所できなくなるほか、入所できない利用者の民間移行を県が検討している問題に触れ、「新設棟の定員が少ない」と指摘。
県の個別面談では民間移行を希望する利用者がいなかったことや、すでに196人の入所待機者がいるとして、「敷地には十分な広さもあり、増設も可能。定員の拡充もあわせて検討すべきだ」と求めました。
大井川和彦知事は、新設棟の対象となる利用者について、責任をもって支援を行うとする一方、対象者以外の民間移行を図ると答弁。定員拡充と施設の増設に言及しませんでした。
江尻氏は、「民間で対応が可能だとの考えは変わらないのか」と知事の認識をただしたうえで、民間施設での手厚い職員配置への上乗せ支援や、在宅生活者への短期入所の抜本的な支援強化を要求。
「居場所や生き方を選択できるよう、障害者福祉を進めていくことが県民の願いだ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2023年4月6日付より転載)