東海第2原発再稼働危ない 東海村議会特別委で参考人陳述

茨城県東海村議会の原子力問題調査特別委員会(武部慎一委員長)で10月19日、参考人質疑が行われ、元・東芝原子炉格納容器設計者で原子力市民委員会部会長の後藤政志氏が陳述しました。

後藤氏は運転開始40年を超えた日本原子力発電東海第2原発について、「設計も古くギャップがあり、極めて危ない」と述べ、再稼働に警鐘を鳴らしました。

特別委員会では東海第2の再稼働をめぐる請願審査が行われており、資源エネルギー庁や原発技術者などを招致し、意見聴取を行っています。

後藤氏は、岸田文雄政権が「原則40年」とした原発運転期限の上限撤廃をめざしていることについて、「(原発は)事故が起きてから分かることがたくさんあり、脅威だ」と厳しく批判。
「(原発事故)被害の規模の前提を無視して、(事故の)発生確率だけを評価するのは、リスク論の最悪の考え方だ」と原発の安全審査に疑問を呈しました。

(「しんぶん赤旗」2022年10月21日付より転載)

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