日本原電の住民説明会「簡略化が顕著」水戸で意見交換会
日本原子力発電が再稼働を目指す東海第2原発(東海村)をめぐり5月12日、日本原電が茨城県内15自治体で今年4月から行っている住民説明会についての意見交換会が、水戸市で開催され、14人が参加しました。さよなら原発いばらきネットワーク(丸山幸司代表)が主催。
これまでに開催された説明会の状況について、同ネットワークの川澄敏雄さん(70)が報告。「説明会自体が非常に簡略化されている」と述べ、同原発のケーブル難燃化対策などについて説明がなされないなど「突っ込まれやすいところは省略されている印象だ」と指摘。安全対策で、福島のような事故は起こらない、とする日本原電を批判しました。
参加者は意見交流で、「福島原発事故の教訓からすれば動かさないのが一番だ」「なぜ原子力の電気が必要なのか。いらないと思う」など、説明会で出された意見を紹介しました。
説明会は5月13日以降、6月8日までに13回、11自治体で開催。同ネットワークは、再稼働に向けた問題点を指摘しようと、一人でも多くの人の参加を呼びかけています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2019年5月14日付より転載)