「20年延長」危険すぎる 東海第2原発 廃炉へ市民が学習会 水戸

日本原電が11月24日に東海第2原発(茨城県東海村)の20年運転延長を国の原子力規制委員会に申請した問題で、「さよなら原発いばらきネットワーク」(丸山幸司共同代表)は12月3日、水戸市内で「裁判から考える~東海第2原発の危険性と再稼働を止める方法」と題した学習会を開きました。
講演した同原発運転差止訴訟原告団の大石光伸共同代表は、老朽化しているうえに東日本大震災で被災した同原発について▽そもそもデータを国に送るシステムがなかった▽地震や津波に対する設計思想のない1970年代初頭の「古い設計」にもとづいてつくられた▽規制委は地震・津波や周辺原子力施設との同時「複合災害」を評価していないーなどと批判しました。
原電についても▽他の電力会社に比べて故障やトラブルの発生件数が突出している▽安全を担保する財務基盤がなく、破たん寸前。過酷事故への賠償責任能力もないーと指摘。原電が20年運転延長することの危険性を浮き彫りにしました。
そのうえで、“原子力ムラ”の集団無責任体制を断罪。原電はもとより、電力各社、関係省庁、規制委、県・地元市村など、各機関に20年運転延長を許さずに廃炉を求めていく運動を提起しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2017年12月6日付より転載)

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