「戦争の歴史を語り継ぐ」学習会開かれる 日本共産党茨城県議団

日本共産党茨城県議団は7月27日、県議会の会議室で「戦争の歴史を語り継ぐ」学習会を開催し、会場いっぱいの70名が参加しました。

上野高志県議、講師の佐々木啓氏、島田修一氏(正面左から)=7月27日、水戸市

上野高志県議、講師の佐々木啓氏、島田修一氏(正面左から)=7月27日、水戸市


第2回県議会定例会で、「戦後70年にあたり平和への願いを次代に継承する決議案」が自民党、公明党、民主党から提出され、日本共産党は、「植民地支配と侵略」という加害責任について、まったく触れていないことなどから反対しました。
「戦後70年をどう考えるのか」をポイントに、茨城大学准教授の佐々木啓氏は「なぜ戦争をしたのか、どういう戦争をしたのか」、元日本社会教育学会長の島田修一氏は「憲法の理念を生かす平和記念館づくり運動」と題して講演しました。
佐々木氏は、「戦争だけはやってはいけない」という戦争忌避意識が強いとともに、「侵略戦争かどうかの判断を回避する傾向が拡大している」とのべ、▽なぜ戦争をしたのか▽どういう戦争をしたのか▽特攻隊をどう伝えていくのか─について話しました。
また島田氏は、「おとなの学習」の意義、歴史の脈略と連結した平和資料館、“展から館へ”のセンターづくりについて、▽平和とは何かを、日本人民の自由獲得の歴史の中で学ぶ▽戦後70年に誓うべきもの▽学習の本質をとらえ直した私たちの平和博物館─について、実践を踏まえて話しました。
講演後、次々に質問や意見が出されました。
<参加者の感想>

  • 「こういう学習会は初めて。戦争も色々な角度から見なければならない」(常陸大宮・男性)
  • 「内容が濃く、『展から館への重要性について』の説明には感動した」(水戸・男性)
  • 「15年戦争は満州から始まったが、なぜ満州なのか。日本の侵略の事実についてもっと学習する必要を強く感じた」(取手・男性)
  • 「阿見や内原の記念館の在り方に疑問を持っていたので、参考になった」(茨城町・女性)
  • 「『永遠の0』について、歴史的文脈から切り離された感動であるとの分析は分かりやすい」(水戸・男性)
  • 「『展から館』という話がよく分かった」(常総・男性)
  • 「安倍暴走政治への批判と問題点を指摘しながらの話は参加者を引き付けた講義だった」(水戸・男性)
  • 「『太平洋戦争を侵略戦争だったと考えている人が30%』という事について考えさせられた」(取手・男性)
  • 「中学生・高校生に日本の近代史をどのように教えるかを重視しなければならない」(水戸・男性)
  • 「資料館の殆どは戦争が起こった経緯を示していない。私自身、加害の視点、戦争が起きた経緯からの展示の欠落を指摘してもらったのは生徒からである」(水戸・教員女性)

☆動画
「憲法理念を生かす平和記念館づくり運動」講師・島田修一さん(2015年7月27日)

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