弁護士集う 元法制局長官講演 「政府の言い分は言葉遊び」 茨城

茨城県弁護士会(木島千華夫会長)は7月25日、元内閣法制局長官の宮崎礼壹氏(法政大学法科大学院教授)を招き、水戸市内で憲法講演会を開きました。

宮崎氏(壇上)の講演を聴き入る人たち=7月25日、水戸市

宮崎氏(壇上)の講演を聴き入る人たち=7月25日、水戸市


講演会には150人が参加。
「憲法から見た『切れ目なき安保法制法案』の問題点」と題して講演した宮崎氏は、集団的自衛権の行使について「憲法上許されない」としていた1972年10月の政府意見書を紹介しました。
そのうえで、昨年7月の閣議決定が「わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ…根底から覆される明白な危険がある場合、必要最小限度の実力行使は自衛措置」などと述べていることについて、「『密接な関係にある他国』とは政府の判断しだいであり、『自衛』という言葉を広義に使っている。言葉遊びだ」などと指摘。
「“次はわが国が襲われる”などというのはウソだ」と断じました。
また、「イラクに大量破壊兵器がなかったことに反省していない」とも述べ、日本政府の無責任ぶりを批判しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2015年7月29日付より転載)

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