茨城県知事選・8月10日告示 原発やめ再生エネルギー先進県に
茨城県知事選が8月10日告示(27日投票)されます。市民と野党の共同で新しい県政を生み出そうと、幅広い市民が結集した「いのち輝くいばらきの会」は鶴田まこみ予定候補=無所属新、日本共産党など6政党・団体推薦=を擁立しました。鶴田予定候補に、選挙戦に向けての抱負を聞きました。
市民・野党共同候補 鶴田さんに聞く
来年で運転開始から40年を迎える日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働はさせません。目指すのは、再生可能エネルギーで希望あふれる、いのち第一の茨城県です。
長年、子どもの虐待防止や動物保護など小さな弱い命と向き合うなかで、行政の冷たさを感じてまいりました。
3・11の東京電力福島原発事故直後の4月9日にNPOの活動で福島の警戒区域の中に入り、被災者が残した犬猫の保護活動をした時に、野山や市街地、浜辺で目にした光景が忘れられません。
英知を集めて
福島原発事故の検証が終わらず、原因も究明されていないのに、現政権は全国の原発の再稼働を進め、現職の橋本昌知事は、東海第2原発の再稼働を容認する態度をとり続けてきました。
現職は知事選間近になって、突然、慎重姿勢を見せていますが、容認し続けた実績を打ち消すことはできません。
私の政策は明快です。原発をやめ、茨城県を再生エネルギー先進県にしたい。茨城には最先端の技術をもつ企業もあり、意欲ある中小企業も多い。英知を集め、太陽光、小水力、バイオマスなどでたくさんのエネルギーを生み出すことができます。
廃炉作業で、原発関連労働者の仕事も保障します。
17年間の市民活動で見えてきたことは、子どもの虐待、動物虐待の根には、社会的弱者にきびしい政治や社会の問題があるということです。
茨城県は全国8位の財政力なのに、常陸那珂(ひたちなか)港区開発、茨城空港、霞ケ浦導水事業、八ツ場(やんば)ダム関連事業など不要不急の大型開発に数千億円の単位で税金をつぎ込んでいます。
他方で茨城県は、小中学校校舎の耐震化率が77%で全国43位など、医療や教育、福祉のサービス整備は遅れています。
使い方改めて
私は、税金の使い方を改めて、保育園の増設、高校卒業までの医療費無料化、国保料の値下げなど県民のくらしを支える予算にもっと振り向けます。
この選挙で、私の「脱原発」の政策を支持し、日本共産党、新社会党、茨城一新会(小沢一郎後援会)、つくば・市民ネットワーク、とりで生活者ネットワーク、緑の党グリーンズジャパンの6政党・団体が一つになって、応援してくれています。村上達也東海村前村長をはじめ幅広い市民の方々も立ち上がってくださいました。みなさんと共に、いのち輝く新しい県政の道をつくっていきたいです。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2017年8月4日付より転載)