昇格差別 実態明らか 旧動燃労働者 裁判でデータ示す 水戸地裁
核燃料サイクル開発機構(旧動燃)の労働者4人が、組織統合で発足した日本原子力研究開発機構を相手取り、不当差別の是正を求めている裁判の第8回口頭弁論が2月23日、水戸地裁(河田泰常裁判長)で開かれました。
この日の裁判で原告側は、被告側から提出された、原告と同期間学歴就職者のデータをもとに作成した昇格差別のグラフや給与分布図などを示し、原告の給与が他の職員に比べ著しく低いことを指摘。
被告側が原告を下位ランクの「級」に長年留め置いてきた理由などを明らかにするよう求めました。
口頭弁論終了後の原告側報告集会で菊池紘弁護団長は、被告側が「昇格基準を満たしていなかった」などと主張していることについて、「それはなぜなのかを被告側が立証すべきだ」と強調。
原告4人がそれぞれたたかう決意を述べるとともに、いっそうの支援を訴えました。
次回口頭弁論は6月1日。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2017年2月24日付より転載)