旧動燃の差別是正訴訟 権利守る運動報告 原告側弁護団長が水戸で記念講演

日本原子力研究開発機構を相手取り、旧動燃から続いている昇格(賃金)差別の是正を求める裁判を水戸地裁でたたかっている4人の原告を支援する組織「動燃から続く不当差別是正訴訟を支援する会」の第2回定期総会を兼ねた講演会が7月30日、水戸市内で開かれました。

同是正訴訟原告側弁護団長の菊池紘弁護士が「差別・権利攻撃とのたたかい~その前進と飛躍、到達点」と題して記念講演しました。
このなかで菊池氏は、関西電力による思想差別事件で、最高裁判決(1995年9月)が、労働者を職場内外で監視したり、ロッカー内の私物を写真に撮ったりした会社側を「不法行為」と断罪した積極的意義を解明。
「動燃も、人事権を乱用する、まともな仕事は与えない、会議からはずすなど関電と同じようなことをしている」と指摘し、“原子力利益共同体”の無責任体制をきびしく批判。
「たたかってこそ明日がある」と強調し、労働運動や自由と民主主義を守る運動と結んだたたかいを呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年7月31日付より転載)

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