東海第2原発 規制委任せの茨城県 江尻氏、県の責任問う 茨城県議会
茨城県議会の防災環境産業常任委員会で12月10日、日本共産党の江尻加那県議が東海第2原発(東海村)に関わる施工不良問題や避難計画検証委員会について質問しました。
江尻氏は、10月17日に非公開で行われた第1回検証委員会の議事録を確認し、公開されても不都合はない。今後は公開を原則とするべきではないか」と質問。
県は、「忌憚のない意見交換をする目的から非公開としている」と回答しました。
江尻氏は、原子力の研究と利用に求める3原則(自主・民主・公開)を、「原子力行政にも生かしていくべきだ」と強調しました。
施工不良問題については、党議員団が11月13日に東海第2原発を視察したことや、11月22日に行った原子力規制庁へのヒアリングを踏まえて質問しました。
日本原子力発電(原電)が異常時などに出すコンディションレポート(CR)の提出回数を把握しているかをただすと、県は「CRや施工管理などは規制委員会の責任で管理を行っている。県は把握していない」と回答。
江尻氏が「県は自主的に確認をしないのか」と迫ると、県は「把握する立場にない」と繰り返しました。
江尻氏は、2018年以降、現場で46件の労働災害が発生し、9日にも負傷事故が起きたと指摘。「原電の管理能力の欠如と工期ありきの姿勢」を批判しました。
(「しんぶん赤旗」2024年12月11日付より転載)