巨大市民会館建設問う住民投票条例案が否決 水戸市議会
水戸市が市街地再開発事業で計画している巨大な新市民会館(収容人員3,700人、総事業費300億円以上)建設の賛否を問う住民投票条例案は5月16日の水戸市議会臨時会で、賛成少数(賛成5、反対22)で否決されました。
採決に先立ち、住民投票条例制定を求めている「市民の会」の田中重博共同代表ら6氏がそれぞれ意見陳述。
▽巨額の借金をつくり、将来に負担を負わせる▽再開発事業の名で地権者の特定企業に巨額の税金を供与する▽専用駐車場300台とは余りにも少ない▽巨大市民会館を建設しても市街地の活性化につながらない─などと指摘。
議会審議のあり方にも疑問を投げかけ、市民に判断をゆだねるための条例制定の必要性を訴えました。
日本共産党の田中真己議員、中庭次男議員、土田記代美議員がそれぞれ賛成討論に立ち、条例案の可決を求めました。
議会終了後、記者会見した「市民の会」の田中共同代表は、「条例案が否決されたのは残念だが、これで運動が終わったわけではない。あらゆる機会を通じて私たちの声を反映させていきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」 首都圏版 2016年5月17日付より転載)