解雇無効を申し立て 土浦日大高元職員 パワハラ被害
茨城県土浦市の土浦日大高校元職員の砂岡孝治さん(48)が、パワーハラスメントを繰り返され解雇されたのは不当労働行為だとして11月30日、土浦日大高校を運営する土浦日本大学学園(佐藤豊理事長)を相手に、「解雇無効」と地位保全の仮処分を水戸地裁土浦支部に申し立てました。
申立書などによると、今年2月の寒い日、砂岡さんは体調不良の中、朝から体育館の清掃作業に従事。
昼食休憩時間を超えて仮眠してしまったことを理由に、土浦日本大学学園は7月、砂岡さんに「即時解雇通知書」を交付しました。
砂岡さんが学園から解雇されたのは2度目。
砂岡さんは1999年に採用されましたが、2010年に解雇されました。
解雇撤回を求めた民事訴訟で、「砂岡さんは解雇を受け入れ、学園側は新たに採用する」という形で12年4月に和解が成立。
しかし、学園側はその後も砂岡さんに猛暑下での草刈り作業や寒風の中での屋外作業を命じるなどパワハラを重ねてきました。
砂岡さん側は、申立書の中で「実際に体調が悪かったのであり、むしろ安全配慮義務に反した学園側の働かせ方に問題があった」と指摘。
「寝過ごしは口頭で注意すべき案件で、懲戒解雇は社会通念上、とうてい認められない。不当労働行為であり、解雇は無効」と主張しています。
(「しんぶん赤旗」 2015年12月4日付より転載)