茨城県教育委員会 委員の不適切発言、共産党県議団が抗議
日本共産党茨城県議団(山中たい子団長、3人)は11月20日、県教育委員会の長谷川智恵子委員(71)が11月18日に特別支援学校の視察後、「妊娠初期に障害の有無が分かれば、障害児の出産を減らせる」などという趣旨の発言をしていた問題で、橋本昌知事と小野寺俊県教育長に厳重に抗議するとともに、障害児教育を充実させるよう申し入れました。
問題の発言は、県総合教育会議の席上で飛び出したもの。
各紙の報道によると、長谷川委員は「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか。(教職員も)すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」(朝日新聞・19日付)、「4か月以降になるとおろせないですから」(読売新聞・19日付)などと述べていました。
党県議団の申し入れにたいして、小野寺教育長は「申し訳なかった」と陳謝しました。
特別支援学校など、県立学校の教職員でつくる県高等学校教職員組合の岡野一男書記長は、「特別支援学校が足りないから、子どもたちも教職員も過密になっている。教室不足など特別支援学校が置かれている深刻な現状が教育委員に伝えられていないことも問題」と指摘しています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2015年11月21日付より転載。申し入れ書はこちらから)