小学校の五輪観戦 スポンサーのコカ・コーラ製を組織委員会が求める 鹿嶋

茨城県鹿嶋市内の小学校1校が、東京五輪の試合観戦でカシマサッカースタジアムに動員される小中学生の保護者に向けて、会場に持ち込む飲み物を大会公式スポンサーのコカ・コーラ社のものとするよう文書で求めていたことが7月20日、分かりました。市教育委員会が「しんぶん赤旗」の取材に認めたもの。

市教委によると、9日に五輪組織委員会の担当者から、市内16の小中学校に、コカ・コーラの飲み物はラベル付きで持ちこみ可能だが、他社のペットボトルの飲み物はラベルをはがすようにと説明があったといいます。

市教委は、「学校関係者には12日に、どの企業の飲み物でもスタジアムに持ち込みができるが、その際は企業問わず、ペットボトルのラベルを外して持っていくことを説明した」としています。

カシマサッカースタジアムではサッカーの試合が行われます。茨城県は「無観客」としながら、小中学生を動員する「学校連携観戦」の実施を決めています。

日本共産党の立原弘一市議は、「保護者や子どもたちに五輪反対の思いが根強くある。今回の問題も五輪中止こそが解決の道だ。五輪は中止すべきだ」と語りました。

(田中健一)

(「しんぶん赤旗」2021年7月21日付より転載)

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