東海第2再稼働ノー 首都圏大集会 700人の熱気
日本原子力発電(原電)が東海第2原発(茨城県東海村)を来年9月に再稼働しようとする中、「再稼働を許さない」と11月18日、首都圏大集会が東京都千代田区で開かれました。主催は「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」。会場は700人の熱気があふれ、集会後に神保町駅周辺をデモ行進しました。
前東海村長・村上達也氏 「反対運動に期待」
原子核工学者の小出裕章さんは、「いつかは大事故が起き、大量の“死の灰=放射性物質”が拡散すると主張してきた。実際に福島第1原発事故が起きた」と指摘。
「原発は危険物を抱えた機械であり、事故を起こせば破局的被害がでる。原発は一刻も早く全廃すべきだ」と強調しました。
福島原発被害東京訴訟原告の鴨下美和さんは、避難指示区域外のいわき市から、震災の翌朝に家族そろって東京へ避難しました。
「勝手に避難した」と補償されず、「風評被害を広げている」と非難され、子どもがいじめられるなどの実態や思いを語りました。
前東海村長の村上達也さんは、推進派が多数を占め、反対を貫く日本共産党の議員は1人という村議会で、「再稼働賛成」の請願2件が採択されたと報告。
「阻止のために目に見える反対運動を期待する」と述べました。
共産党の江尻加那県議が、再稼働の前提となる防潮堤建設工事で10月、防波堤工事の施工不良が明らかになったと報告。「再稼働は決して許してはならない」と力説しました。
水戸地裁で「運転差し止め」判決が出された東海第2原発差止訴訟の現状を、訴訟団の披田信一郎さんが、「連絡会」の活動と行動提起を志田文広さんが報告。首都圏各地から活動報告が続きました。
(「しんぶん赤旗」2023年11月21日付より転載)