ミス続出 つくばエクスプレス 共産党国会議員団、政府ただす

東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ首都圏新都市鉄道=つくばエクスプレス(TX)をめぐる問題について、日本共産党国会議員団は8月19日、国会内で国土交通省と厚生労働省の担当者に質問しました。
高橋ちづ子衆院議員、塩川鉄也衆院議員、田村智子参院議員、辰巳孝太郎参院議員や加藤英雄千葉県議が参加しました。
2005年の開業以来、TXでは人手不足による労働環境の悪化や可動式ホーム柵の故障、車両点検ミスなどが相次ぎ、問題になっています。
2013年7月11日に柏の葉キャンパス駅(千葉県柏市)で発生した列車との接触事故や、南流山駅(千葉県流山市)で発生した人身事故(2014年3月13日)について、国交省の担当者は「承知している」としつつ、「鉄道事業者に落ち度はない」と説明。
TXに安全対策などの指導は行っていない実態が明らかになりました。
「再発防止策として、列車緊急停止装置(非常停止ボタン)を設けるべきではないか」と高橋氏は指摘。
これに対し、「ホーム柵を設置していれば、非常停止ボタンを設ける必要はない」などと述べました。
田村氏は、ラッシュ時にも駅務員がホームにいないことを指摘し、「人員削減のためにホーム柵を設けるのは本末転倒だ」と批判しました。
厚労省の担当者は、駅務員の労働問題でTXが一昼夜交替制・泊まり勤務の“明け日”を「公休日」に指定していることについて、「休日を与えたことにはならない」との見解を示しました。
一方、公休日にも月例教育への参加を義務づけている点については、「労働時間と認めるべきかは個別の事情による」と答えるにとどまりました。
塩川氏は、「駅務員の不足によって安全性や利便性に支障が出ている」と指摘しました。
(「しんぶん赤旗」 2014年8月20日付より転載)

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