“所持品全部奪われ…水戸着いたら焼け野原” 101歳の女性、戦争体験語る 茨城
水戸西平和の会など4団体の共催で8月5日、第8回「茨城の戦争展」が水戸市内で開かれました。
会場内には、出征兵士を見送る人たちや勤労動員の様子を伝える写真、軍人勅諭や治安維持法、戦後の平和憲法の資料なども展示されました。
水戸市在住の大久保あい子さん(101)が、中国で敗戦を迎え、「満州」(中国東北部)から夫、子ども3人の5人で帰国した際の体験を紹介。
「つらい思いをした」、「退避用の(石炭などを運ぶ屋根のない)貨物車に乗り、途中の駅で所持品全部を奪われてしまった」、「水戸に着いたら焼け野原だった。夫の両親はバラック建てに住んでいた」などと語りました。
常陸大宮市から訪れた男性(84)は、「平和憲法は絶対に守っていかなければならない。でないと、戦前のように大変なことになる」と話しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年8月6日付より転載)