原発廃炉で安心の村に 茨城・東海村長選 福田明候補第一声

9月3日告示された茨城県東海村長選（9月8日投票）は、「東海村明るい民主県政をつくる会」と日本共産党が推薦する福田明氏（56）=無所属新=と、前副村長の山田修氏（52）=無所属新=との一騎打ちになりました。
老朽化して危険な東海第2原発の再稼働にストップをかけて廃炉にするのか、それとも再稼働を許すのか─が最大の争点です。

第一声を上げた福田候補は、「再稼働に反対し、廃炉を求める候補か、この期に及んでもなお福島（第1原発事故）の惨状をかえりみない候補か」と問いかけたうえで、「全国一の人口密集地にある原発では避難計画など立てようもありません。廃炉以外にない」と力説。医療・福祉充実の村づくりに奮闘する決意を表明しました。
応援にかけつけた日本共産党の塩川鉄也衆院議員が、「避難計画をつくれないなら、原発があることの方が問題」と指摘。
大名美恵子党村議団長は、「原発について何一つ語ろうとしない人物に村政は任せられない」と山田陣営を批判しました。
同日投票の知事選で田中しげひろ候補を擁立する「明るい民主県政をつくる会」の田村武夫副会長、日本共産党の大内久美子県議、無所属の細谷典男県議も必勝を訴えました。
山田陣営の出陣式には、壇上に原発推進策をとる自民、民主、公明の各党国会議員や県議が勢ぞろい。東海第2原発の再稼働について「“真ん中”の位置で村民の意見を聞く」などとしていた山田氏は、原発問題について自分の考えをひと言ものべませんでした。
（「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年9月4日付より転載。福田候補のプロフィール・政策はこちらから）