市田書記局長迎え街頭演説 田中重博知事候補、福田明村長候補に期待
茨城県知事選(9月8日投票)をたたかう「明るい民主県政をつくる会」が9月1日、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えて開いた街頭演説は、県民の命とくらしを守る県政への転換に期待の声が上がりました。
水戸駅南口前の公園を埋めた聴衆は、茨城県知事選の田中しげひろ候補、同日投票で行われる東海村長選の福田明村長候補、県議補選(筑西市区、定数1)の日本共産党・鈴木さとし候補の勝利を呼びかけた市田氏と田中侯補、福田侯補の訴えに大きな拍手を送りました。
演説に耳を傾けていた水戸市の男性(82)は、「橋本知事が5期20年でやってきたことは借金を増やしたことだけ。田中さんを知事にして、国の言うことばかり聞く県政をやめさせなければ。原発は即廃止。東海第2原発を廃炉にするために、東海村長選でもがんばってもらいたい」と語りました。
茨城町の男性会社員(42)は、「現職の橋本さんは福祉や暮らしには力を入れていないと思う。大型開発ばかり。こんな県政、田中さんで変えないといけない」と、期待を寄せました。
「明るい民主県政をつくる会」街頭演説での田中しげひろ知事候補、福田明・東海村長候補の訴え(要旨)は次の通りです。
・安心し住める県に 田中しげひろ候補
茨城大学で38年間、地方自治を教えてきました。県内ほとんどの市町村の行財政を調査研究し、行政サービス充実や財政立て直しの政策提言や相談に応じてきました。長すぎる現県政をストップして、県政を県民の手に取り戻すために立候補しました。
ムダな大型開発を優先した現県政の20年で、借金は3.6倍、2兆円もの途方もない額となりました。
他方、医療・子育て・教育など県民の切実な願いは切り捨てられ、軒並み全国最低水準に押し下げられています。
お金がないわけではありません。茨城県は全国8位の財政力を誇っています。この財政力を生かし、税金の流れを根本から変えて、子どもからお年寄りまで安心して住むことができる茨城県へ、みなさんとともにつくりかえていきましょう。
私は、東海第2原発の再稼働を許さず、直ちに廃炉にして300万県民の命を守ります。日本で最初に原子炉に火がともった茨城県から、原発ゼロを全国に発信しましょう。
・東海第2は廃炉 福田明東海村長候補
全国注目の選挙です。原発推進勢力に推される相手候補と、原発反対の旗を高々と掲げる私、福田明の一騎打ちの様相です。
村長選の最大の争点は、みなさん方が心配している東海第2原発の問題です。
東海原発は2年前の東日本大震災の際、津波がもう少し高かったなら、福島原発の二の舞になったと指摘されています。
東海原発は水戸市を含め、周辺30キロ内に94万人が暮らす人口密集地に立つ原発です。県のシミュレーションでも、30キロ圏内の避難は不可能で、避難計画を立てることさえできません。原発は廃炉しかありえません。
国が進めてきた原発政策にストップをかけるには、国、県、原発企業にたいして堂々とものを言うことができる、圧力に屈しない村長がどうしても必要です。
8日の投票日、知事には田中しげひろさん、東海村長選挙では私、福田明を必ず当選させていただき、この茨城から原発ゼロの大きな流れをつくっていきましょう。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年9月3日付より転載)