茨城・東海村長選 東海第2廃炉の福田氏 「推進派」と対決 9月3日告示
日本原電東海第2原発を抱える茨城県東海村の村長選が9月3日告示(8日投票)されます。
全国注視の村長選は、「東海村明るい民主県政をつくる会」と日本共産党の推薦を受けた福田明氏(56)=無所属新=と、前副村長の山田修氏(52)=無所属新=との一騎打ちになる見込み。
選挙戦は、危険な東海第2原発の再稼働にストップをかけ、廃炉にするのか、それとも再稼働を許すのか─ が一大争点です。
東海第2原発は老朽化してトラブルが続発していましたが、東日本大震災の激しい揺れと津波で被災。「あわや大惨事」という事態でした。
東海第2原発30キロ圏内には県人口の3分の1、およそ100万人が暮らしており、実効性のある避難計画などは立てようもありません。
今期限りで引退する村上達也村長は「東海第2の再稼働反対」「脱原発」を掲げていました。
山田氏は出馬表明の会見で、「“真ん中”の位置で村民の意見を聞く」などと言いつつも、再稼働推進派村議と行動しているのが多くの村民に目撃されています。
地元紙の茨城新聞は、「先に山田氏を推したのは私たち。脱原発ではないと聞いている」(8月5日付)などと推進派村議の発言を紹介しています。
8月30日に開かれた山田陣営の決起集会には原発推進の自民、民主、公明の各党国会議員、県議が勢ぞろい。山田氏が再稼働に「真ん中」どころか、原発推進派だったことをさらけだしました。
福田氏は「山田氏が再稼働反対の立場ではないことは明らかだ」と指摘。「原子力発祥の地、東海村から原発ゼロを全国に発信しよう」と訴えています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年9月1日付より転載)