原発事故もう二度と 茨城・東海第2訴訟 原告、力込め
住民266人が国と日本原電を相手取り、茨城県東海村の東海第2原発の運転差し止めと廃炉を求めている裁判の第2回口頭弁論が4月18日、水戸地裁(新谷晋司裁判長)で開かれました。
東海第2原発は老朽化している上に、東日本大震災の激しい揺れと津波に襲われて被災し、現在運転停止中です。
1月の第1回口頭弁論で被告の原電側が「原発に絶対的安全性は要求されていない」などと主張したことについて、原告住民側は「福島第1原発事故は社会通念上容認できるのか」と問いかけ、賛否の理由を明らかにするよう申し立てました。
福島第1原発事故で農業被害を受けた原告の一人、石岡市の男性(62)が東海第2原発の廃炉を求める意見を陳述する予定でしたが、新谷裁判長はこれを認めず、留保されました。
口頭弁論終了後、会見した男性は、「しゃべらせてもらえなかった。裁判官にも福島第1原発の周辺を見てもらいたい」と悔しさをにじませながらも、「第二の“フクシマ”を起こしてはならない」と力を込めました。
次回口頭弁論は7月11日午後2時から。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年4月20日付より転載)