東海第2の廃炉を 茨城県知事に 県民センター 署名提出 計約30万に

「東海第2原発の再稼働阻止・廃炉をめざす県民センター」は4月17日、日本原電の東海第2原発(東海村)の再稼働中止と廃炉を求める2万5164人分の署名を橋本知事に追加提出するとともに、「県民センター」代表6人が知事と懇談しました。
今回提出した署名は第6次分で、累計署名数は29万6737人分に達しました。

橋本昌知事(中央)と懇談し、東海第2原発の廃炉を求める「県民センター」の代表ら=4月17日、茨城県庁

橋本昌知事(中央)と懇談し、東海第2原発の廃炉を求める
「県民センター」の代表ら=4月17日、茨城県庁


懇談に参加した日立市の女性(55)=医療事務=は、「(原発事故に伴って)入院患者を避難させるのは無理。避難先で亡くなった人もいる」と指摘。
ひたちなか市の女性(39)=主婦=は、福島第1原発事故による子どもたちへの健康調査を要望しました。
つくば市の女性(60)=主婦=は、「国の判断待ちではなく、知事が東海第2廃炉の決断を」と訴えました。
水戸市の男性(44)=農業団体書記=も、原発事故で農業に被害が出ていると述べ、廃炉を迫りました。
東海村の男性(68)=元原研職員=は、「3・11」で被災した東海第2原発の生データが公表されていないと指摘し、「原電に公表を働きかけてほしい」と要求。
「県民センター」代表の一人、田村武夫・茨城大学名誉教授は、「これまでに提出された約30万人の署名を重く受けとめてほしい」と知事に重ねて求めました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年4月18日付より転載)

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