改憲・原発、根は同じ 東海村長と小森陽一氏対談

日本原電東海第2原発が立地する茨城県東海村の村上達也村長と東京大学大学院の小森陽一教授が3月30日、「東海村から日本の未来を考える~いのちを守るために」をテーマに同村内で対談しました。
実行委員会(代表・田村武夫茨城大学名誉教授)が主催したもので、会場いっぱいの800人が参加しました。
小森氏に「『3・11』はどういうことだったのか」と問いかけられた村上氏は、東海第2原発も津波を被ったことをのべ、「綱渡りだった。この検証もされていない」と指摘しました。
小森氏は、「安全神話」で原発が運転されてきたと批判。
村上氏は、「原子炉はアメリカから持ってきただけなのに、『日本の技術者は優秀だ』などとうぬぼれていた」とのべました。
小森氏は、戦前の軍事国家体制と“原子力ムラ”の構造が酷似していると告発。
村上氏は、「原発に反対する人をマークするのは戦前の軍事警察と同じだ」とのべました。
小森氏が改憲と原発を推進する勢力の根はひとつと指摘すると、村上氏も「まったくその通り。国防軍を創設し、原発を推進しようとしている」と応じました。
そのうえで、両氏は草の根からの脱原発を求める運動と憲法を守る運動とを結びつけてすすめていく重要性をそれぞれ強調しました。
(「しんぶん赤旗」 2013年4月1日付より転載)

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