百里基地 ミサイル配備にNO 百里連協申し入れ

茨城県の百里基地反対連絡協議会(百里連協)は10月7日、航空自衛隊百里基地(小美玉市)の正門近くで、「百里基地への長射程ミサイル配備計画に反対する申入れ」をしました。

百里基地正門前で抗議のシュプレヒコールをする参加者たち

百里基地正門前で抗議のシュプレヒコールをする参加者たち=10月7日、茨城県小美玉市

ミサイル配備計画は8月29日に防衛省が発表した、2025~2027年度にかけて全国6道県に配備予定の「国産長射程ミサイル配備計画」で、百里基地は27年度を予定。
長射程ミサイルは「12式地対艦ミサイル」の改良型ミサイルで、射程約1,000キロと言われており、中国大陸や台湾、朝鮮半島が射程圏内となります。

基地門前の抗議行動で、百里基地反対同盟の梅沢優さんは、8月に発生したF2戦闘機の墜落事故で、異例の50日間にわたり、全国で同型機の飛行が停止していたことを指摘。「墜落原因の説明が不十分なまま、9月末から飛行が再開された。それに加えて今回のミサイル配備。これまで七十数年のたたかいの中でなかった、危機的な状況が生まれている」と強調しました。

茨城平和擁護県民会議の鈴木博久さんは、8月の沖縄県与那国町長選挙にふれ、「町民のために軍備縮小を訴え勝利した新町長は、国にも『町民の願いだ』と伝えた。地方から声を上げていくことが大事。共にがんばろう」と呼びかけました。

参加者は、「憲法9条を持つ国としてミサイル配備は憲法違反だ」、「東アジアの軍事的緊張を高めるな」、「敵基地攻撃能力は反対」などと抗議の声を上げました。

同日午後には、県庁で「長射程ミサイル配備計画に反対し計画の撤回と中止を求めて、国への働きかけを要請する申入れ」をしました。

(「しんぶん赤旗」2025年10月8日付より転載)

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