JCO臨界事故忘れない 茨城・東海村で9・30集会

茨城県東海村で9月28日、「JCO臨界事故を忘れない/原子力事故をくりかえさせない/2025年9・30茨城集会」(茨城集会実行委員会主催)を開催しました。

26年前の1999年9月30日、東海村にある核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)でウラン溶液が臨界に達して核分裂連鎖反応が起こり、作業員2人が死亡する事故が発生しました。集会は毎年この時期に開催しています。

講演後、参加者からはたくさんの質問が寄せられ、丁寧に答える明日香氏

講演後、参加者からはたくさんの質問が寄せられ、丁寧に答える明日香氏(中央左)=9月28日、茨城県東海村

今年は東北大学環境科学研究科特任教授・名誉教授の明日香壽川氏が講演。「原発に頼らずクリーンエネルギーの推進で、温暖化対策や地域活性化の実現をはかり、穏やかで豊かな生活を築いていこう」と脱原発への決意を固め合いました。

明日香氏は、「原発は温暖化対策を遅らせる存在だ」と述べ、日本の失われた33年、世界では再生可能エネルギー電力が進み、太陽光発電が激増してきたことを説明。日本政府の“発電コストで原発は安い”という主張に対し、「アメリカエネルギー情報局は13年から『原発は高い』と報告し、アメリカ政府は原発が高いと言い続けている」と指摘し、「原発推進側の主張は時代遅れの間違いだ」と断言しました。

集会後、日本共産党の大名美恵子東海村議は、「原子力事故は二度と繰り返してはならないと強く決意する。住民の命や暮らしを脅かす危険な東海第2原発は廃炉にするしかない」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2025年9月30日付より転載)

おすすめ