再稼働反対 表明せよ 田中真己議員、市長に迫る 水戸市議会
水戸市議会で9月9日、日本共産党の田中真己市議が代表質問に立ち、7日投開票の東海村長選で再選された山田修村長が、東海第2原発の再稼働容認を表明したことについて、「市長は山田村長を厳しく批判するとともに、自ら再稼働反対を表明すべきだ」と高橋靖市長に対して迫りました。
田中氏は、「山田村長は水戸市も入る原子力所在地域首長懇談会の座長だ。防潮堤工事の施工不良問題や避難計画の状況など、どうであろうと再稼働を認めるのでは、公平な立場の座長とはいえない」と批判しました。
田中氏は、再稼働是非を考える判断材料として、▽東海第2原発の中央制御室での火災に関する日本原電の最終報告書(8月8日発表)には、肝心の事故に至る経過が不明なこと▽原電は所員の7~8割が原発を稼働した経験がないと証言し、「震災後14年にわたり運転と定期検査を経験していない。現場力が震災前よりも低下している」と認めていること▽原子力に詳しい科学者や技術者からは、「原電の技術劣化が深刻で再稼働を任せられる技術レベルにない」と批判があること─などを挙げました。
田中氏は、「判断材料は十分すぎるほどそろっている。市長が今すぐ再稼働反対を表明するべきだ」と追及。高橋市長は、「座長の発言はどうであろうと私のスタンスは変わらない。安全対策工事、広域避難計画、市民の意向を背景として、所在地域首長懇談会での議論に参加していきたい」と答弁しました。
(「しんぶん赤旗」2025年9月12日付より転載)