茨城県議会が閉会 軍拡増税を批判 江尻氏が反対討論

茨城県議会第2回定例会は6月17日、総額4億8千万円の補正予算を含む、計14議案を原案通り可決して閉会しました。
日本共産党の江尻加那県議は、国の防衛費増税の一環として改正される、県たばこ税引き上げや、日立市に建設中の新産業廃棄物最終処分場に伴う処分場への搬入道路となる、トンネル工事請負契約に関わる議案などに反対する討論を行いました。

江尻氏は、「これまで目的税でなく一般財源として使われてきたたばこ税を、今後は一部を防衛費に特定して増税する合理性はあるのか」と指摘。
「たばこ税と法人税だけでは足りず、さらなる軍拡増税が待ち受けているのではないか」と疑問を呈し、大軍拡を進める政府を批判しました。

また、搬入道路建設について江尻氏は、当初から処分場建設場所の選考過程が不透明な点や、産廃の搬入に適した道路がない場所を選定したために新設道路が必要となり、それに120億円かける状況を指摘。
さらに、「広大な沢に降る雨による土砂災害や河川氾濫の危険性もあり、地元住民らが訴えた裁判も継続中だ」と強調しました。

任期最後の県議会となった大井川和彦知事は、3期目を目指すと表明しました。

(「しんぶん赤旗」2025年6月18日付より転載。討論全文はこちらから

おすすめ