原発再稼働の反対表明を 東海村長容認で中庭氏 市長に迫る 水戸市議会

日本共産党の中庭由美子市議は6月16日、水戸市議会で代表質問にたち、東海村の山田修村長が10日に東海第2原発の再稼働容認を表明したことについて、「水戸市長として断固抗議し、撤回を求めるべきだ」と高橋靖水戸市長に迫りました。

東海第2原発では、5月30日に原子炉格納容器近くでケーブル火災が発生するなど、過去3年で12件の火災が発生。防潮堤の施工不良の隠ぺいが共産党への内部告発で明るみになりました。

中庭議員は、「日本原電に原発を動かす資格はない。問題が噴出する原発の再稼働容認は、住民の生命や財産よりも原発企業・日本原電を優先する態度だ」と厳しく批判しました。

再稼働については、「新安全協定」により、東海村や水戸市を含む原発周辺6市村で「原子力所在地首長懇談会」が構成され、再稼働に対する事前了解権をもつとされています。

中庭議員は、「東海村長の再稼働容認の表明で新安全協定が事実上反故にされ、懇談会もなしくずしに同意する恐れが強まった」と指摘。
「黙っていたら再稼働ありきで進む。ただちに東海村長に抗議し、再稼働容認の表明を撤回するよう求めるとともに、高橋市長が再稼働反対を表明すべきだ」と主張しました。

高橋市長は、「(再稼働については)安全対策工事の完了、広域避難計画、市民意向の把握などをふまえ、今後判断する。山田村長に対する言葉はない」と答弁しました。

(「しんぶん赤旗」2025年6月18日付より転載)

おすすめ