東海第2原発 避難退域時検査 茨城県の想定不十分 党県議団ヒアリング

「スクリーニング検査は車両1台16秒」─。
東海第2原発(茨城県東海村)の過酷事故時に除染などを行う避難退域時検査(スクリーニング)をめぐり、県の想定が不十分な試算で行われていたことが日本共産党県議団のヒアリングで4月24日までに分かりました。
内閣府の避難時間を推計する「ガイダンス」は、目安として「車両1台あたりおよそ3分」としています。
県は先月25日、原発周辺30キロ付近の34カ所を「スクリーニングポイント」に選定。
検査対象は約87万5000人、車両台数は約30万3700台です。
県の担当者は、1台の車両が「ゲート型モニター」と呼ばれるスクリーニング装置を最徐行で通過し、検査済み証が発行されるまでを想定し、「車両の汚染がない場合で測ったもの。除染が必要となれば(時間は)プラスアルファになる」と説明。
想定では、スクリーニングの待機にともなう渋滞が考慮されておらず、待機車両などの被ばくが懸念されます。
(「しんぶん赤旗」2020年4月25日付より転載)

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