東海第2原発 原電が再稼働説明会 周辺首長は「保留」住民ら抗議
茨城県東海村の東海第2原発の再稼働に向けた動きを加速させている日本原子力発電(原電)は4月17日、水戸市内で東海第2原発立地・周辺の11市町村長に適合性審査申請に関する説明会を開きました。
説明会は非公開で開かれ、終了後に市町村長を代表して会見した東海村の山田修村長と水戸市の高橋靖市長は、原電の審査申請について、「きょうの段階では保留した。認めていない」と語り、その理由に原電側が住民に情報提供をしていないことなどをあげました。
そのうえで、両氏は「原電は住民や議会への説明責任をきちんと果たすべきだ。原電の回答を待って対応を検討する」と述べました。
会場周辺には東海第2原発の再稼働に反対し、廃炉を求める多くの住民が訪れ、原電の強行姿勢に抗議するとともに、「首長は申請を認めるな」と要請しました。
この行動に参加した東海村の女性(44)は、「福島第1原発事故は収束していないし、事故原因もわかっていないのに申請していいのか。経営のためと再稼働をねらうのは原電の身勝手だ」と話していました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年4月18日付より転載)