東海第2再稼働「中止を求めよ」 茨城・東海村議会で大名議員
茨城県東海村議会で6月12日、日本共産党の大名美恵子村議は質問にたち、山田修村長に対して、日本原電に「東海第2原発の再稼働中止」を求めるよう迫りました。
大名氏は、山田村長が10日に「東海第2原発の再稼働は必要だ」と発言したことについて、「再稼働を進める側の利害関係を最優先した発言だ」と抗議。原子力規制委員会が「新規制基準は原発の安全性を保障するものではない」と述べたことにふれて、「原発を動かさないことが安全の保障となるものだ」と強調しました。
東海第2原発の中央制御室内火災の発火原因について、東海村の村民生活部長は、▽作業中の作業関係者や協力会社のコミュニケーション不足▽作業におけるリスクマネジメントのガイドラインの運用が不十分─などと述べました。
大名氏は、「原電からは絶対に事故は起こさない」という緊張感や決意が感じられないと指摘。危険を抱えた原発の安全管理の甘さや、火災の本質的な原因分析と再発防止策が今もって打ち出せないでいる原電に対して、「(原発)立地の首長として“信頼に欠ける”と明言し、今すぐに再稼働中止を求めるべきだ」と山田村長に迫りました。山田村長は、「今後示される事業者からの報告が、住民の信頼を回復できるものか、しっかりと見極めたい」との回答にとどまりました。
同日に大名氏は、東海第2原発の再稼働中止を求める質問をした阿部功志村議(無所属)と連名で、山田村長宛ての要請書を提出。再稼働の是非判断において▽住民の意向把握を順守する▽これまで同様の中立の立場をとる─などを求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月13日付より転載)