放射能れんが 不安に背 石井氏 市の対応追及 茨城・笠間市議会

茨城県笠間市議会で6月9日、日本共産党の石井栄市議が「放射能れんが問題」について一般質問しました。

この問題は、昨年10月に市内の民間採石場に搬入された耐火れんがから高いレベルの放射能が計測されたもので、事業者や県・市の不十分な対応から、いまだ住民の不安が解消されていません。

石井氏は、放射性物質への住民の不安を解消し、安全安心な地域環境で過ごすために質問。全容解明のために、第一に放射能れんがの再測定を県に求めるよう問うたのに対して、環境推進部長は、「県は規制対象にあたらないので測定する必要はないと回答している」と述べ、「市として再測定を県に求める考えはない」と答えました。

石井氏は、「住民の納得や説明をどう果たすのか」と追及。市は「事業者に要請する」として、「全容解明は事業者から地域への説明が必要。再発防止や安全対策についても、関係法令を順守して適正な事業内容を図れるように県と連携していく」と答弁しました。

石井氏は、「全容解明がない限り、市民の信頼は得られない。どこから運ばれてきたものかを行政の力(責任)で調べることを要請する」と繰り返し求めました。

傍聴した住民からは、「事業者任せの市の回答は納得できない」との声があがりました。

(「しんぶん赤旗」2025年6月11日付より転載)

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