イスラエル軍の元兵士 9条語る 茨城・取手

イスラエル・パレスチナ問題から考える、「武器を持たない知恵と勇気」と題した「ダニー・ネフセタイさん(元イスラエル軍兵士)講演会」(講演会実行委員会主催)が4月26日、茨城県取手市で開かれました。

約190人が参加。実行委員会を代表して、矢内みつ子氏が「心に働きかけるダニーさんの話をたくさんの方に聞いてほしい」と開会あいさつしました。

「日本に来て色々なことに気づいた」とダニー氏。徴兵制と軍隊が当たり前の環境と教育のもとで育ち、「みんなのなりたい夢は戦闘機のパイロットだった」と語り、「教育がとても大事なこと」と強調しました。

さらに、「“人を殴ったり傷つけたらダメ。暴力でなく話し合いしよう”。この当たり前が“人が殺される戦争はダメ”につながっていく。日本にはそれを定めた憲法9条がある」と指摘。「政治は全て私たちの暮らしにつながっている」と語りました。

講演を聞いた女性は、「子どもに戦争の悲惨さをどう伝えたらいいかとの思いで参加した。そうだそうだと納得しながら聞いた」と語りました。一緒に来た18歳の息子は、「学校では教科書の勉強だけなので」と、感心した様子でした。

(「しんぶん赤旗」2025年5月8日付より転載)

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