平和な世界つくるには 加害の歴史知ることも 茨城・牛久

茨城県牛久市内で9月23日、「平和のつどい牛久2024」が開かれました。主催は平和のつどい牛久実行委員会(中村弘美委員長)。

石嶋氏の講演を聞く会場いっぱいの参加者=9月23日、茨城県牛久市

「重慶大爆撃と無差別爆撃の連鎖~空爆の映像からみる日本の加害の歴史」と題して、石島紀之氏(フェリス女学院大学名誉教授)が講演しました。

講演では、近年見つかった地上から重慶爆撃を実写した唯一のカラー映画「苦干」を上映。アジア太平洋戦争末期には日本中が米軍の空襲を受けていましたが、それ以前の1940年8月に日本軍が中国四川省の都市重慶への無差別大空爆を行っていました。

石島氏は、「自分たちがやったことが下敷きになっている」と、現在まで続く無差別爆撃の歴史と戦略爆撃の思想を説明。83歳の石島氏は、「日本の中国への加害の歴史を一人でも多くの人に知ってほしくて活動を進めてきた」と語りました。

質問や感想交流では次々に手があがりました。土浦市から来た参加者は、「日本の加害の責任は学校では何も教えない。今回の学びを深め、一人でも多くの人に知らせていくことが大事」と発言しました。「教育がすごく大事。歴史を学ぶことで平和を築いていくことになる」との意見が出されました。

(「しんぶん赤旗」2024年9月24日付より転載)

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